にゃっほー! ゆぴ(@milkprincess17)、17歳です!
今日は明日のライターゼミ、竹村俊助さん(@tshun423)による
『お金をいただける文章のつくりかた』
の講義レポートです!
星海社、ダイヤモンド社と10年間編集者として本を作りつづけ、現在WORDS塾にて編集・ライティングを教える傍ら、noteマガジンでも惜しみなくそのノウハウを伝えている竹村さん。
そんな竹村さんが今回講義をされているなかでもっとも印象的だったのが「いいライター」の話。
出版社の編集者もWEBメディアの編集者も会う人会う人おっしゃるのは「いい書き手、いませんかね?」ってこと。逆に言えば、「いい書き手」「いいライター」になれれば、仕事はめちゃくちゃあるということ。じゃあ「いい書き手ってなんなのか?」ってこともお伝えできたらいいな。 #明日のライターゼミ
— 竹村俊助/編集者 (@tshun423) 2018年9月7日
これ、本当にその通りで、うちの編集部でも
「いいライターいないかなぁ…」
と毎日のようにボヤいてます。
…というのは頭ではわかっているものの、「いい」という概念がざっくりしすぎてよくわからない。
実際にいいライターってどんなライターなんだろう?
竹村さんが考える、「いい企画」「いい取材」「いいライター」「いい文章」の4つの項目をまとめました。
「いい企画」の考え方

まず、ターゲットは基本的に自分自身と仮定すること。
根本的に、自分が興味のあることじゃないとおもしろがれないし、自分の疑問は世間の疑問だったりもする。
なので、『ターゲットは自分』と捉えて企画を練るとやりやすいし、おもしろくなる!
次に、やりたいことと取材相手が決まったら、相手のことを徹底的に調査する。
そこで大事なのが、自分と相手とのベストバランスを探すこと。
自分のやりたいことだけをやる独りよがりな企画は破綻するし、相手のメリットだけ聞き入れた企画もおもしろくないよね。
相手のメリット×自分がしたいこと
相手のコンテンツ×マーケティング
双方を重ねあわせたところにある、ベストなポイントを探してみよう。
「いい取材」のために大事にすること
竹村さんは、相手に取材を依頼するとき、
・熱意×発信したいこと
・感情×論理に訴えること
を大事にしているそう。
右脳(感情)と左脳(論理)に訴える、というのが重要ポイントで、
「こういうことがあったから、こういうものを発信したいと思った!!」
という熱量とエモさを伝えることで相手の感情を揺さぶり、
「こういうものを発信することでこういうメリットがある!!」
と理にかなったメリットを伝える。どちらか一方だけではダメ。
次に、企画が通ったら質問を100個考える。
基本的に「人は関心を持ってほしい生き物」なので、とにかくたくさん調べてぶつけること。
そして、取材では、自分の感動ポイントを忘れないこと。
自分の感動は読者の感動なので、心が動いた瞬間を覚えておこう!
「いいライター」の条件5つ

1. 外に出る。
2. 日常の解像度を上げる
3. 「怒り」を大切にする。
4. つねにアウトプットする。
5. 文章力よりも感性を大事にする。
まず、「興味がないから外に出ない」のではなく、「外に出るから興味が湧く」というのを肝に銘じておくこと。
次に、「日常の解像度を上げる」「怒りを大切にする」というのは、毎日の生活のなかに紛れ込んでいる「普通」「常識」を疑ってみたり、「モヤッ」としたことを素通りせず、見つめてみるということ。
例えば、会社で何気なく行われている「歓迎会」のような儀式や、電車内にある胡散臭いポスター、なんとなく抱いてしまった悩み…。
そういう細かいところに敏感になっておく。
つまり、いいライターというのはいろんなものに興味を持つ「素直さ」と、全ての物事にやっかんでいく「ひねくれ感」の両方を合わせ持った人。
「素直だけど捻くれてる人」が最強なんです!!
そして、それらをアウトプットして言語化するところから、企画のヒントや書きたいものが見えてきたりする。
これからの時代、ライターに必要なのは文章力よりも感性。小さなインプットとアウトプットを繰り返し、感性を磨こう。
「いい文章」をつくるコツ5つ
1. 読みやすい。わかりやすい。
2. おもしろい。役に立つ。
3. 「生きた」言葉を使う。「それっぽいもの」にしない。
4. メジャー感がある。間口が広い。
5. 素材を生かす。余計なことをしない。
読みやすく学びがあるのはもちろん、ライティングに慣れてくると「それっぽいもの」に走りがちなので、導入文や言葉選びをテンプレート化しない!
テンプレ化するのはすごく楽なんだけど、それじゃあありきたりな文章ばっかりになっちゃう。「既視感ある」なんて1番言われたくない…
そして、個人的に1番刺さったのが「入り口と出口」の話。
やりがちなのが『桃から生まれた男が仲間を集めて鬼を退治する話』みたいなタイトル。(これはこれでおもしろそうだけどw)これは中身を知っている人がつけるタイトル。そうじゃなくて初見の人、企画をまったく知らない人が「なんだろう?」と思うものにしたほうがいい。『桃太郎』だと間口も広い。
— 竹村俊助/編集者 (@tshun423) 2018年9月8日
実はタイトルをつけるのが1番むずかしい。
相手に興味を持ってもらうことはもちろんだけど、それだと汎用的なタイトルになりがちだし、尖ったタイトルをつけすぎてもニッチになってしまう。
だから、
「間口を広く取りつつ、新しさもある」
というのを意識したタイトル作りを心がけよう。(むずかしいんだけどね…)
座学では本質的なライティングは学べない
ワークで擬似取材をしたのだけれど本当に話がおもしろくて、あぁ、ここを切り取ったら面白そうだ!と考えるのがすごく楽しかった🙌
あとはタイトルの入り口と出口。入り口で詰め込みすぎるとキュッと間口が狭くなってしまう。普遍的になってもつまんないし、タイトル難しいな。#明日のライターゼミ pic.twitter.com/iJtGBhOSXk
— ゆぴ(17)@新R25の声優ライター (@milkprincess17) 2018年9月7日
▲ワークで実際に取材をしたよ
書き方のノウハウは学べても、結局ライティングは「実践あるのみ」。
実際にネタ出しして、取材をして、世の中に出してみて、失敗をするのはものすごく大事。
そんな失敗体験ができるのがTwitterとnote!
Twitterとnoteで「小さな出版」をするところからはじめてみるのがオススメ。
私はありがたいことに毎日失敗体験ができる環境にあるので、どんどんトライ&エラーをしていきたいと思います!
おしまい